大切なのは、日ごろの食事をバランスよく、食べることです。
鉄分の多い食材(レバーとか)を使うのも必要だけど、すぐに改善することでもないので、長期的にとらえましょう。
乳幼児健診で貧血の疑いで栄養指導にまわってくることがよくあります。
特に10ヶ月くらいの赤ちゃん。
赤ちゃんは、産まれたときには体内に鉄を蓄えて生まれてきているので
生後6ヶ月ころまでは鉄欠乏の心配はない。
と言われています。
併せて、9ヶ月ごろから鉄欠乏性を生じる可能性が示唆されています。
鉄は中枢神経の発達にも関与しているので、急速な発達を支える上でも
大事な栄養素です。
貧血には、早めの対応が必要です。
なぜなら、鉄分を意識してとったからといって、すぐには改善
されないからです。
貧血を防ぐには、遺伝要素もありますが、毎日の離乳食を
鉄分だけでなく、たんぱく質やビタミンなどのミネラルも同時に
とった方が効果があります。
なかなか、離乳食で貧血予防のために鉄分を多くとるのも頭を悩まして
しまうかもしれません。
なので、なるべく早いうちに、知っておいて、知った時から
貧血にならない食事を少し意識していきましょう。
そんなに考えずに
主食(ごはん)、主菜(メインおかず)、副菜(お野菜)
汁物がそろっていれば大丈夫です。
✅注意
①鉄の吸収を妨げる食品と一緒にとらない。
毎食、同時に緑茶を与えたりしないようにしましょう。
逆に、動物性たんぱく質(肉とか)とビタミンC(果物とは)は
一緒に食べると効果的です。
②牛乳をたくさんとらないようにする。
③フォローアップミルク(牛乳代替品)の使用は9ヶ月以降にする。
こういったことを意識すると、カルシウムの摂取も同時に
できていたりするので、おすすめです。
ぜひ、意識してみましょう。
【鉄を多く含む食品】
レバー
赤身、魚
卵黄
大豆製品
納豆
きな粉
高野豆腐
青菜(ほうれん草、こまつな)
ごま
などなど…
保育園給食の献立は、鉄分も多めに摂れるように
工夫されていますので、日常で使って家庭の定番メニュー
としてください。
貧血は、一時的に鉄分をとってもすぐに改善するものでもないので
毎日の食事をバランスよくとることが大切です。
貧血の疑いで栄養指導にくるお子さんは、高い確率で
お母さんの貧血傾向がみられますので
家族みんなで取り組みましょう。